八幡工作所 広瀬佳太
講師の先生は、雇用能力開発機構京都センター 相談部門 総合雇用相談員 斎官英雄様です。 斎官先生は民間企業(上場企業)に長年お勤めになられた後に雇用能力開発機構京都センターの講師をしておられます。その熱い仕事ブリから「鬼の斎官」との別名があるほどの方です。
先ず、「最前線管理者」とは? 企業の中でも、モノを作る(利益を生み出す)部門があり、この部門の管理者の優劣が企業の勝敗を分けると言っても過言ではない。この利益を生み出す部門の管理者こそ最前線管理者である。無駄と非効率を最大限に排除し、全てを利益に還元していかなければならない
「最前線管理者」の三大任務
<1>業績を上げ続けること 自部門の売上高と利益(経常利益)を把握すること。そして、過去の実績から生産量(高)に対する売上高を算出し、生産計画を立てていくこと。ムリ・ムダ・ムラの排除(仕掛品、滞留品、在庫、不良品の管理)
<2>部下を育てること 業績を上げる事が出来る部下に育てると言う事。そのためには先ず「仕事以前の事」を教える
1)挨拶の完全励行: →礼節を失うことなく、学ぶと言う状態を維持できるようにする
2)時間厳守の精神: →ビジネスとは時間感覚そのもの
3)勤怠管理の徹底: →職場の秩序の確立
4)5S:整理、整頓、清潔、清掃、躾: →ムリ・ムダ・ムラを排除し利益感覚を鋭敏にする
5)業務指標:
6)報告と業務代行
不適格者を排除するのは組織の大前提 「駄目なら俺が切る」と言う考えが根底に無い限り部下には立ち向かえない。注意するのも叱るのも教えるのも「俺が切る」と言う気迫があって始めて部下を変える可能性がある。そして、これが部下を育てると言う事である
<3>トップ或いは上司を補佐すること 「最前線管理者」として、良い事だけでなく悪い事、嫌な事も全て上司に説明すること。上司に対して物が言えない管理者は部下に対しても言えない。これが馴れ合いになる元である
結びとして 「最前線管理者」の基本姿勢、それは先頭に立つこと。
1)前進する→事を前にして躊躇せず、行動する事 躊躇っては時を逸する。
2)導く→部下に指針を示し、目標達成に導く。この時、部下に対して圧倒的な強さを持っていないといけない。
そして、「最前線管理者」の行動として、
1)経営方針、運営方針に明快なビジョンと信念を持つ。
2)自分自身の意思で行動。
3)実績を上げる
およそ2時間半、休憩無く『熱く』語って頂いた斎官先生に引きずり込まれて、あっというまに終わってしまいました。今まで「何となく分かっている」と言う部分をしっかりと定義していただく事で
自分の力不足を改めて痛感いたしました。管理者、「最前線管理者」とは何なのか?そして、自分は「最前線管理者」として責務を果しているのか?これから、少しづつ自問自答しながら学んでいきたいと思います。 |