会社訪問  木村製作所

2000年09月29日

 今回は7月に機青連に入会された(株)木村製作所さんを訪問しました。 業務内容は「多品種少量対応」と「高精度加工」を売りとして、各種工作機械の完成部品を旋盤、フライス盤、研磨盤で加工されています。部品の検査を徹底することで信頼性の向上を目指すと共に、取引先からの加工精度要求に対応されています。
  まず、前半の工場見学で目に止まったのが最近導入されたコンピュータシステム。加工現場にあるコンピュータから加工時間を入力することで、受注時に設定した「標準加工時間」から「実加工時間」を減算し「利得率」を計算するというもの。
  −「加工に何時間かかったから加工費がいくら」という考え方を捨て、加工現場の人に「採算意識」を持って仕事をしてもらうための環境作りであるとのこと。 また、このシステムに入力したデータからは取引先毎、納期毎の受注量及び工程毎の負荷量などをグラフで表示させることができ、加工現場からも常に最新の受注状況が確認できるようになっていました。
  「ある工程に負荷が偏った時にも加工現場の担当者間で対応できるようにしていく。まだ、稼動したばかりのシステムであり、これから自社の要求内容をさらに組み入れていく。」とシステムのデモを含めて話を聞かせて頂きました。
  後半は場所を移して、社長様より事業を始められた頃から現在に至るまでのエピソードを話して頂きました。
 −27歳で独立され、機械の前でモノを作ることが「職人」であると仕事を続けていた頃、知人の紹介で行かれた講演会に参加され,人生観が変わったそうです。 「できるだけ外に出て多くの人の話を聞き、それを自分のプラスにすることが大切である」と木村社長から会社訪問参加メンバーへのメッセージがありました。
  今後の事業展開としては、自社で行なっている部品加工の延長線上にある製品を組み立てまで一式で行なうとのことであり、これはもう近々始められるそうです。
  最後に、会社訪問を快く引き受けて頂いた(株)木村製作所の木村社長、並びにお忙しい中、工場見学でお世話になりました社員の皆様、当日は夜遅くまでありがとうございました。
〈 (有) 飛永製作所 飛永 敏博 〉