特別例会 松浦社長講演会
「最新の欧州事情、IT関連を主として」

2000年07月12日

 7月特別例会として、機青連顧問であります松浦社長によります講演会が12日に行われました。 テーマとしましては、「最新の欧州事情、IT関連を主として」というものでした。
 内容は、大きく分けて3つになると思います。 1つめは、現在の国内情勢、2つ目は、現在の欧州情勢、3つ目は、これらを踏まえて、日本およびわれわれはどのようにすべきかということだったと思います。
 まず1つ目の「現在の国内情勢」ですが、工作機械の受注が前年比で141%、特に国内受注の増加、やはりIT関連企業および自動車部品関連の企業の業績像に起因するものが多いと考えられるようです。
 それとやはり携帯電話関連企業の好況があります。これには、情報産業の成熟という背景がうかがわれます。その結果として、これらの関連企業(たとえば村田製作所等)の多い京都、滋賀の企業が今やたらに受注を抱えているようです。
 これらを逆から見ると、すべてがまだ動き始めたわけではないとも受け取ることができ、日本のリーディングカンパニー的な携帯関連の企業もそろそろ頭打ちなのでは?・・・という状況が見うけられます。すなわち世界的な統計を見ると日本の携帯関連企業の松下においても世界第4位に甘んじています。
 しかし伸び始めた事は事実で、もう少し(森総理大臣がゼロ金利政策の見直しを図らなければ)すれば全体が動き出すと思われます。
   2つめの欧州情勢については、やはり重要なポイントであるユーロという通貨が機能し出したということ。すなわちこれは「地続き」である欧州諸国がひとつになったということであり、それに現在のE−ビジネスのリンクによりやはり好況になっているということです。
 一方でE−ビジネスの怖さもあり、世界中のどこでも瞬時に飛び越えるone to one market になりえる (もちろんその条件には 品質とデリバリーがあります。)そのためリスクをどこまでしょえるか?  ここらへんが問題なるでしょう。  3つめの内容としてのこれからの日本とこれからのわれわれですが、まず中国と動付き合うか? そしてライバルは韓国であるという事実。
 そして、made in japan という「ブランド」は消滅し、いかなるコンセプトで事業を進めるか? 何が世界レベルで自分自身は誇れるのか?
 このあたりのことを考え、誰をターゲットにし、そのためどういう絞込みをし、どういうコンセプトで進め、ネットワークを活用するか?  ONE TO ONE MARKET の時代に対処していかねばならないでしょう。
 少しまとめる時間がなかったので、乱文になりましたことをお許しください。
 最後に松浦社長お忙しい中ありがとうございました。
<河原鉄工梶@河原 宏二>